サックスは難しい
楽器は昔から好きでギター、ケーナ、オカリナ、電子楽器など色々手を出しました。
でも、結局のところ高校時代にフォークギターをかき鳴らしてたくらいでどれもまともに演奏出来ないままです。
20代の頃、仲の良い女性からクラリネットを少し習いました。吹奏にいた彼女は上手に吹いていて尊敬したものです。そして、30代の頃に知人からテナーサックスを譲り受けましたが、狭いマンション暮らしでは吹くこともままならず別の人に譲ってしまいました。
それから30年、サックスに挑戦することにしました。ネットで色々な動画を見て独学で始めたのですが、思うように吹ける訳もなく、人生初となるプロのレッスンを受けることにしたのです。
師匠である先生から色々な指摘を受けて如何に独学で進めることが遠回りであるかを知りました。それに、自宅での練習用に購入したエアロフォンと言う電子楽器はその上達の大きな手助けになりました。
本物のサックスと違いヘッドフォンで音が聞けるため深夜でも練習が可能です。吹くこと自体はサックスと別物ですが指使いに関しては非常に効果的です。
昨年の10月から始めましたが、現時点ですでに10曲くらいは吹けるようになりました。
私は楽譜が読めなかったのですが、今はかなり読めるようになりました。併せて、音楽の文法と呼ばれる楽典も勉強しています。
とは言え、まだ入り口に立っただけでまともに吹けるようになるのにあと5年は必要だと思っています。
最近はある程度の音が出せるようになってきたのですが、どうしても気に入った音色が出ません。師匠である先生に相談したところ現在使っているYAMAHAの入門機では難しいとのことで、そこで新たにサックスを購入することにしました。
これが購入予定のフランスセルマー社製のシュプレームと言う新型で最高峰と呼ばれる機種です。
分不相応な機種ですが、サックスは吹き手の技量もさることながら使っている機材で音が変わるそです。
スタンダードモデルだとこれ2つでコンパクトカーが一台買えますし、最高級モデルだと車一台分の値段がします。
楽器はピンキリでビンテージ物だとレクサス1台買えるなんてのも存在します。
腕が追いつかないと望んだ音色が出させないことは承知していますが、サックス自体に秘めたポテンシャルがあるのであれば、それを引き出す様に練習を積むだけです。
ライブハウスで演奏するなんて大それた夢はありませんが、いつの日か娘の結婚式で1曲披露出来ればよいなあなんて思ってます。ただし、娘が結婚することが前提ですけど、こればかりは・・・。
さて、私は特に仕事をしていません(月に何度か事務仕事はしますけど)。最近は殆どの時間をサックスの練習に費やしてます。多い日は日に6時間程度やることもあります。同じ曲を何百回も吹いて手が覚えるまで続けます。
その結果、手は腱鞘炎とバネ指を発症して指はサージカルテープだらけ、まるでバレーボール選手のようです。
何度も間違えては吹き直し、繰り返し吹き続けます。これはもう意地と根性の世界です。
とは言え、これはエアロフォンでの話です。エアロフォンは息を入れるだけで音が出るので指だけに専念できる利点があります。
しかし、本物のサックスはそう簡単にいい音が出る訳ではありません。始めた当初、顔を真っ赤にして肩で息をするような吹き方でした。
楽に吹けるコツを掴んだのつい最近のことで、全ての音とは行きませんが軽い息で音が出せるようになってきました。これも師匠の適切なアドバイスのおかけです。
以前は1小節吹くだけでも酸欠になっていたのが、今ではなんとか1曲吹けるまで進化しました。
そして、新しく購入予定のシュプレームは非常に吹きやすく操作性が向上していると評判のサックスです。
果たして、私の技量アップの手助けをしてくれるのでしょうか。
いずれ、その成果について報告できることと思います。