ぽこにゃん積水ハウスの里楽で平屋を建てる

2016年の7月に積水ハウスの里楽で平屋を建てました。
神奈川県のど真ん中に敷地130坪、延床43坪の家です。始めての庭造りや家庭菜園に悪戦苦闘しています。
趣味の釣りなど、遊びや日常のことも書いていきます。

悪意すら感じる違いって・・・

新たなサックスを手に入れました。

フランス・パリ セルマー社 シュプレーム ダークゴールドラッカー仕様 ケース付き
750,000円(税別)


結論から言うとこれが同じサックスなのかと言うくらい違いました。


どこがどう違うのか・・・素人の私が旨く説明できるか分かりませんけど、ちょっとやってみます。


まずサックスと言うのは本体、ネック、マウスピースの3つの部品で構成されています。


一般的に本体とネックは真鍮で作られています。その他、銀製や銅製と言うのもありますが、普及しているサックスの殆どは真鍮で出来ています。


この真鍮で出来た部品に表面仕上げをします。クリアラッカー、メッキなどです。クリアラッカーは透明なエポキシ樹脂ですから、楽器自体の放つ輝きがそのまま現れます。メッキは最初に銀メッキをしてその後に金などのメッキを上乗せして行きます。


メッキはラッカーに比べて被膜が薄く、メッキの楽器はラッカーに比べて吹いたときの抵抗感が大きい為、上級者向けと言われています。


この抵抗感ですが、5メートルのホースを吹くのと1メートルのホースを吹くくらい違います。ホースの先に風車を付けてそれを回すと考えた場合、どちらが楽に回せるでしょう。


さて、今回はいつも使っているセルマー社のS90-180と言うマウスピースで試奏させてもらいました。いつもはYAMAHAのYAS280と言うサックスにセルマー社製のマウスピースを付けて吹いてました。元々はYAMAHAのC4と言うマウスピースで吹いていましたが、このマウスピースはとにかく鳴りが悪い、息が苦しいとサックスを止めたくなる程の苦行でした。しかしネットの動画でお勧めのマウスピースとして紹介されていたS90-180に変えてみたところ、これまでと違ってかなり苦しさが軽減され、鳴りやすくなりました。

YAMAHAの280でもこのマウスピースに変えただけでずいぶん吹きやすくなったと感じていた訳ですが、今回はこのマウスピースをシュプレームに付けて吹いたところ、メチャクチャ吹きやすくなったのです。


先ほど言った様に今まで5メートルのホースで吹いていたものが1メートルに変わったような変化です。


実際に私が始めてシュプレームを吹いた時の驚愕した顔を師匠が見ていたそうですが、あまりの驚きの様子に嬉しくなったと言ってました。


さてさて、YAMAHAの280の5倍以上の価格のシュプレームですが、価格が高い故に性能が高いのは言うまでもありません。しかし、実は師匠は事前に楽器店に来て数本のシュプレームを試奏して鳴りの良いものを選んで取り置きしておいてもらったそうです。


同じシュプレームでも個体差があり、鳴りがいい物と悪い物があるのだそうです。いわゆる、当たりと外れですね。とは言え、鳴りが悪い個体でも280に比べれば全然鳴るそうです。


私は280をAMAZONで購入しました。もちろん、試奏などせずに買った訳ですが、素人の私では例え試奏したとしても違いは分からなかったでしょう。


実はS90-180と言うマウスピースもAMAZONで買っています。そして今回、師匠はマウスピースも鳴りがいいのを選んでくれていました。


シュプレームに師匠の選んだマウスピースを付けて吹いてみました。いつも使っているS90-180と同じ物です。


えっ・・・・・何これ・・・。


ホースの長さが50センチになったみたい。


今までの苦行はなんだったのだ。


マジで、悪意を感じるくらいの違いがあります。


今まで楽譜の一小節を吹くだけで酸欠になり、肩で息をしていたのが嘘のように吹けます。


師匠は身長が150センチもない小柄な女性ですが、サックスを吹くととんでもない音量で軽やかに演奏します。


それは長年の鍛錬で鍛えられた肺のお陰だと思っていたんですが、使っている楽器の性能の違いもあるんだと気づきました。


師匠曰く、悪口ではないがYAMAHAの楽器は上位モデルではそれなりに鳴るが、下位モデルはとにかく酷いと言うのです。


もちろん、評価は人それぞれでプロでもYAMAHAを使っている人もいます。が、圧倒的にセルマーなどの外国製品を使っている方が大勢を占めています。


今回、280クラスからいきなりセルマーの最上位モデルに移行すると言う異例のパターンだと言われましたが、素人の私でもハッキリと違いが分かりました。


いつもアエロフォンで吹いていますが、鳴りに関しては息を入れさえすれば誰でも同じ音が出ます。すなわち、指使いを覚えるだけならエアロフォンは良いでしょう。お陰けでかなりの曲が吹けるようになりました。


しかし、本物で吹いてみると事態は一変します。一小節吹くのに酸欠になってしまい、まともに1曲吹くことが困難なのです。


ところが、今回師匠のセッティングしてくれたシュプレームとマウスピースで吹いたところ、なんと普通に一曲吹けるような感じがしました。


問題はキーストロークの違いによる遅延問題だけです。


もちろん、技術的に多くの問題は残っていますが、少なくとも苦行から解放されたことは間違いありません。


これまで、基本練習を色々と課せられて来ましたが、本物のサックスで練習することが苦行だった為に適当にやってましたが、これだけ吹くことが楽になったことで基礎練習にも熱が入るでしょう。


サックスは基礎の積み重ねが大事で、音色の善し悪し、高速な指使いなど、上達する上で大切なことを避けずにやって行けそうです。


最後に一言付け加えますが。


息が入りやすい、鳴りやすい楽器は音を出すだけなら優れています。


反面、鳴りやすい楽器は音が暴れます。これをコントロールする為にはしっかりとした呼吸法をマスターして、息の量を自分で制御しなくてはなりません。音楽はリズムと音程、音の強弱を含めて始めて美しい演奏が出来るのです。


私はまだ1歩を踏み出したばかりのド素人です。


これからもしっかりと師匠の指導を受けて真面目に取り組んで行きたいと思います。

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