愛猫逝く
6月29日の11時、息子の様に可愛がっていたアメリカンショートヘアーのアタル君が17歳にして他界しました。
高齢と言うのもありましたが、3ヶ月前から胸水と腹水が溜まるようになってずっと利尿剤を服用していました。
さらに7センチ大の腫瘍も見つかって既に末期の為に手術をするにも高齢のため体力が持たないと獣医さんに言われて見守る以外に術がありませんでした。
元気な頃と4キロ程あった体重も半分になり、触ると骨ばってガリガリになっていました。
アタル君は17年前、最初の猫のロシアンブルーのラムさんのご飯を買いにペットショップに出かけた時、段ボールに入れられた子猫でした。
「予防接種の費用のみで引き取っていただけませんか」と言う張り紙がありました。
店員に話を聞くと右目から涙が出る病気があるために普通に売れず、このままでは殺処分になると言う話でした。
「そんな理由で殺処分なんて酷すぎる」
私はその場で予防接種費用の2万円を支払って子猫を連れて帰りました。
少し涙目ってだけで問題なんかないのに。
とても元気で可愛い男の子じゃないですか。
先住猫のラムさんともすぐに馴染んで仲良く遊ぶようになりました。
6年前に横浜の家から新築の広い家に来た時は楽しそうに走り回っていました。
なんとも仕草が可愛くて、ニャンとは鳴かずにハンハンとかフワなんて鳴くんです。
人見知りもせず、誰が来てもフレンドリーでみんなから可愛がられていました。
いつも私の後を付いて歩き、座ると膝に乗りたがる甘えん坊でした。
私には二人の娘が居るんですが、実はその間に男児が生まれたんですが、妊娠中に流れそうになっていたのを持ちこたえて生まれて来ましたが、先天性の臓器不全と言う事で生後1日でこの世を去りました。
生まれたら着せるつもりで壁に掛けてあった牛柄のベビー服を見て男泣きしました。
アタル君はそんな息子の生まれ変わりのような気がして特に可愛がっていたのでとっても心が痛いです。
両親が亡くなった時より悲しい・・・。
17年間、いつも私に張り付いて癒やしてくれた可愛いアタル君、どうか安らか眠ってくれることを心から願うばかりです。


