ぽこにゃん積水ハウスの里楽で平屋を建てる

2016年の7月に積水ハウスの里楽で平屋を建てました。
神奈川県のど真ん中に敷地130坪、延床43坪の家です。始めての庭造りや家庭菜園に悪戦苦闘しています。
趣味の釣りなど、遊びや日常のことも書いていきます。

サックスと言う楽器の難しさ

サックスを吹き始めて1年あまりが過ぎました。


去年の夏にAMAZONで3万円台の格安サックスを購入し、とりあえず吹いてみようと思ったのです。


現在通っているサックス教室の先生が私の持って行ったYAS280と言う入門モデルを見て言いました。


YASはヤマハ・アコースティック・サックスの頭文字です。これに対してYDSと言うモデルがありますが、これはヤマハ・デジタル・サックスと言う電子楽器です。


「そのクラスを買われたのは良かったです。最近はすごく安いのが出てますけど、あまりお勧めしないです」


実はあまり安いモデルは吹きにくい、音が出ない、ちゃんとキーが動作しないなどの不具合が多いそうです。


私の最初に購入したモデルも5万以下のモデルでしたがとりあえず出ない音もなく特にこれと言った問題はありませんでした。


しかし、色々な講師の動画を見ていると皆さん口を揃えてちゃんと続けるなら廉価版は購入せずにそこそこのブランドのそこそこのモデルを買うべきだと。


では実際に私が廉価版に替えてヤマハのYAS280と言うモデルを購入してどうだったかと言うと、吹きやすくなったような気がする程度でした。


まあ、飽くまで我流で吹いている訳ですから何が正しいなんてのは分かりません。


動画を見ながらあーだこーだと工夫をしては見たものの飛躍的に良くなる訳でもありません。


実は去年の夏にサックスを購入してしばらく吹いていましたが、あまりの上達のしなさに疲れてほぼ1年近く眠っていました。


そして、今年の非常事態宣言で家から出なくなった折に再びケースを開けて吹き始めたのです。


どうせやるなら指導者に付いてちゃんと教わろうと思ったんですね。


初回のレッスンでは以下のことを指導されました。


1.呼吸法
2.姿勢
3.サックスの持ち方
4.アンブシュア


1の呼吸法ですが、素早く大きく息を吸い持続的に息を出すやり方。そして、楽譜上のどこでブレス(息継ぎ)をするか。


2の姿勢ですが、ストラップ(サックスを首から下げるバンドのようなもの)を掛けた際の立ち方、猫背にならずに俯かない。すなわち、ストラップの正しい調整方法。


3のサックスの持ち方ですが、サックスは左の親指でサム・レストと呼ばれる背面の丸い部分を押さえ、右の親指はサム・フックと呼ばれる背面のフックに掛けます。


演奏中はストラップで吊り下げたサックスを口と左親指、右親指の3点でコントロールします。


私は右親指のサム・フックで持ち上げるようにしていたのでいつも親指が痛くて仕方がありませんでしたが、先生曰くはフックで支えるのではなく押し出すようにすると指摘されました。


ストラップでサックス自体を支えているので押し出す感じにすれば指の負担は無くなると指摘されました。


サックスのド#と言う音は全解放(何もキーを押さない)ですので、この音を出す時はサックスを前に押し出す形にしないと安定しません。
これ以外にもサイドキーと呼ばれるサックス側面のキーを押す場合がありますが、この場合もサックスを握るような持ち方にはならないので安定させるにはしっかりとサックスを前に押し出す必要があるのです。


ストラップの引っ張る力と親指が押し出す力が拮抗して初めて安定するんですね。


こう言うの動画では教えてませんよね。


4のアンブシュアとは口で咥えるマウスピースに対して、どのような口の形にするかです。
これもサックス講師によって色々と違います。私の先生は自分で色々な位置や口の形を試して一番楽なポジションを見つけてくださいと言います。


これもやっているうちに革命的に音が出しやすいポジションに行き着きます。


さらに、マウスピース、リード、リガチャー(リードをマウスピースに固定する金具)を替えることによって改善されます。


「そんなに変わるんですかぁ」と疑問を口にする私に先生は「変わります」と断言しました。それなら替えてみようかとドイツの老舗メーカーであるセルマー社製のマウスピースとリガチャーを購入しました。


「あ」


吹きやすいわ・・・。


今まで顔を真っ赤にして吹いてたのに・・・。


サックスを初めても諦めてしまう人の多くは音がちゃんと出せないことが原因と言われています。


つまり、廉価版のサックスをそのまま吹いて思うように音が出せないと言って諦める訳です。


多くの講師は吹けない原因が奏者側にだけある訳では無くて、こういった楽器自体やパーツの問題も多いと言います。


とは言え、容易にパーツを買い換えることもできない人もいるでしょう。


上記のマウスピースとリガチャーの買い換えに4万円もかかっています。


さて、これらの壁を乗り越えて初めてスタート位置に立てます。


サックスは縦笛に近いので吹きやすいと言われますが、私の感想から言わせてもらえば、どこが簡単なねん・・・です。


サックスは2オクダーブ+アルファの音階が出せますが、原音、♯、♭と全て違うキーを押します。


これを楽譜を見ながら操作するのは至難の業です。


そんなしんどいなら無理だわぁと思うでしょうが、これは繰り返し練習することで自然と指が動くようになるから不思議なんですね。


ようするに、プロがものすごい早さで指を動かして色々な曲を吹きますが、それは学生時代から吹奏楽部や音大で何十年も吹いているからなんですね。


始めたばかりの私ら素人がその域に達するには個人差はあるにせよ、少なくとも数年は吹き続けないといけない訳です。


サックスを初めて吹いてみたい曲で有名な「名探偵コナン」や「ルパン三世」のテーマですが、最初の頃はつっかえながら吹いていましたが、2週間ほど意地になって吹いていたところ今では1~2カ所で引っかかる程度で吹けるようににりました。


あと、不思議なことに楽譜が全く読めなかった私ですが、ドレミと振っておけば不思議に指が動くようになりました。


ただ、音楽的知識に乏しい為に読めない楽譜、演奏順序が分からない曲などたくさんあります。


こういうのはレッスンで先生に聞くのが早道ですね。


ちなみにレッスンは1時間6000円+貸しスタジオ代金(私のところは1時間千円)の費用が掛かります。ちなみに私は月に3回のレッスンです。


それから大事なことを言い忘れるところでした。


サックスは130デシベルと言う大きな音がします。


これって、耳の横で車のクラクションを鳴らされるのと同じレベルです。


一般の住宅で練習するのは厳しいので、土手やカラオケに行って練習する方が多いようです。


対策としては、前の記事で書いてますがエアロフォンのようなデジタル楽器でヘッドフォンをして練習するのもありだと思います。


ただ、エアロフォンなどの電子楽器はマウスピース構造が違うので厳密にサックスの代わりにはなりません。もちろん、指使いの練習にはなりますけどね。


サックスやクラリネットと言った管楽器は楽器を売りたい人や講師の言うように簡単に吹ける楽器ではありません。


いくつかの壁が存在しますが、それを乗り越える根性があれぱきっと違う世界が開けるでしょう。


そう言う私ですが、長く熱意を持って根性を出して続けたいと思います。

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