深夜の暴走猫
ロシブのラムさん。結構な婆猫です。
3月に不仲な二匹が横浜から越して来て以来私らの寝室兼書斎に完全に籠もってしまいました。
もちろん、寝室なので日中は誰もいない部屋になるためラムさんは一匹でひたすら寝ています。一応、窓はブラインドを開けてあるので外を眺めたりしています。
で、こいつがですね。
我々が寝入った深夜に突然活動を開始する訳です。
結構な勢いで寝室の中を走ったり飛んだりするんです。
真っ暗な中を・・・。
窓は私らのクイーンサイズベッドの頭上にあるんですが、ここに飛び乗る際にベッドからジャンプするんです。
通常は私ら夫婦が寝ている間からジャンプするんですが、昨夜はテンションが妙に高くて部屋を走り回った勢いで私の寝ている顔面を踏み台にジャンプしやがった訳です。
その際に私のおでこに爪が食い込んで痛くて目が覚めました。
「コラッ」
と怒りつけるとしばらくおとなしくしてたんですが、しばらくすると首輪の鈴の音と共に再び爆走状態に・・・。
今度は女房の顔を踏んづけたようで、女房の「痛いっ!」と言う声が。
「このやろう」
堪忍袋の切れた私はラムを捕まえると寝室の外へ。
そこは仲の悪い二匹のテリトリーです。
アタルくん。最近はラムに余り興味が無いようですが、たまにスイッチが入ると追いかけ回します。当家の最強男子は人には従順ながら同族には容赦なしです。
モナはラムを目の敵にしてます。顔を合わすとシャーッとやります。戦闘になると小柄なモナは結局は逃げ出すんですけど。鼻っ柱の強さは当家一番。
そもそも三匹は最初の頃はそんなに仲が悪かった訳では無くて、いつの間にかアタル&モナの同盟が成立していたようです。
なんたって、ラムさんは気むずかしい性格で突然怒り出すものですから、遊びでちょっかいを出しても本気で怒るものだから・・・。いつの間にか他の猫達も同じ反応するようになったのだろうと思います。
そんな訳で、ラムさんは深夜に危険なスラム街に放り込まれた訳です。
ラムさん「入れてよ~っ」とばかり、しばらくは猫ドア(他の猫が寝室に入らないよう今は封鎖してます)を必死にガリガリとやっていました。
ただ、この時は他の猫達は別室(次女の部屋)で寝ていたらしく襲われることは無かったようです。
そのうち、深夜に飲み物を取りに来た長女によって寝室のドアが開けられ、まんまと中に戻ってきました。
「ラムが外にいたけど」
と長女。
いきさつを話すと「分かった。今度から入れないことにする」と納得の様子。
御年12歳になる婆猫(猫婆ではない)のラムさん、やたら飛ぶんです。
どこにそんな元気があるのやら、深夜は静かに活動してくれないとまたスラム街に放り出すことになります。