石垣島の三日目(9月29日)も晴天に恵まれました。
「お父さん。なんか船が居るんだけど」
と言う女房の問いかけに目が覚めました。
尖閣諸島に近いのでてっきり海保の船か護衛艦でもいるのかと思ってテラスに出て見ると・・・。
客船でした。
カメラでズームしてみると船首に中華人民共和国の赤い旗が・・・。
石垣港には船が大きすぎて入れないので沖に停泊しているようです。
ああっ。静かだった石垣島がニーハオの嵐に飲み込まれる・・・。(;;)
さて、今日はどうするか、朝食バイキングを頂きながら家族会議です。
1.竹富島か西表島へ渡る。
2.レンタカーがあるのだから鍾乳洞を見学して石垣島の北へ行く。
3.綺麗なビーチで泳ぐ。
4.どこにも行かないでホテルでダラダラと過ごす。
結局、主役の娘の意見を尊重して2と3の折衷案となりました。
まずは近くにある鍾乳洞に向かいました。
北にももう一つ鍾乳洞があるようですが、ホテルから近いこちらに来ました。
鍾乳洞はどうでもいい娘の足取りは重い。(笑)
料金所です。
これが入り口。竜宮城みたいです。
なんと、金さん銀さんもおいでになったようです。後ろの木を植樹したんでしょうか。
ここが地獄の一丁目。
それほどヒンヤリと言う感じではなかったです。この鍾乳洞は全長4キロあるんだそうですが、公開しているのはそのうち450メートルだけだそうです。
それに比べて沖縄本島の玉泉洞は2キロくらい延々と歩いた記憶があります。
中に居た解説のお兄さんの話によれば、石垣の鍾乳石は成長が早くて本土の10倍のスピードで成長するんだそうです。1センチくらいの隙間なら10年後には繋がるんだとか・・・。
ええと、トトロだそうです。確かに言われてみれば確かにトトロに似てます。でも目鼻口が妙な不気味さを醸し出していますよね。耳が無ければ人面鍾乳石とか言われたりして。
鍾乳洞を巡る母娘。見事にカメラ目線を外します。
途中から我々を追い抜いていく団体が増えました。写真を撮るだけで凄いスピードで歩き去って行きます。「ニーハオ、ニーハオ%#△&!・・・」
見学を終えて車を駐めた駐車場に出てみると凄い数のタクシーが止まってました。私たちが来たときにはレンタカーが3台しかいなかったのに、駐車場はほぼタクシーで満車。
これぞチャイニーズツアラーの怒濤の進撃です。(笑)
時計は10時半。この後は車を北に進めます。
これが利用したレンタカーの日産マーチ。
燃費は12km/l位でした。
しばらく海岸線を走るとあるものが目に止まりました。
なんじゃ、この赤い実は。大きさは小ぶりマンゴーくらいです。
表面に薄い果肉がありますが殆どが種、でかいコーヒーの実みたいな感じです。
皮を剥いて臭いをかぐとなんとなくリンゴのような・・・。
すると、後から降りてきた娘が大声で騒いでます。
「父! すぐに捨てて!!」
聞けば、これはオキナワキョウチクトーと言う植物でこちらでは防風林として普通に植えられているらしいのですが、実には毒があるんだとか。食べると吐き気や下痢、最悪は死に至るとか、それに触れた手で目を擦ると酷くかぶれるんだとか・・・。
黒魔術とか毒に詳しい(どんな趣味だ・・・)娘ながらのマニアックな知識が役に立ちました。私は慌てて持っていたミネラルウォーターで手を洗いました。(笑)
しばらく走りましたが、ず~っとこの木が植えてありました。本土から来た人は知らないで舐めたりしないか心配です。
そして、やがた車は島の北に位置する久宇良(くうら)サンセットビーチに到着です。
看板に従いサトウキビ畑を延々と進むと駐車場が見えてきました。
いわゆる海の家。でも、海岸には隣接してません。ここで駐車料金400円と施設利用料(一人400円)は払います。
脇のジャングルを抜けて下っていくと。
海~っ。結構、有名なビーチらしいです。
解説によると夕日が美しいのでサンセットビーチと言うのですが、日没が遅い石垣じゃ夕日が出る前に施設は閉店するそうです。(笑)
海岸にある小屋でチェアやら色々とレンタルしてたので、娘はさっそくシュノーケルセットを借りました。
浅瀬の足下にもたくさんの魚がいて、驚いたのは40センチくらいのダツまでいたことです。ダツって時折人に向かって突進して刺さるので危険なんだそうですけどね。小さな根にはカクレクマノミなどがいて熱帯魚の宝庫だと娘は申しておりました。
お隣にいた親子。お父さんは外国人、奥さんは関西人。(笑)
子供達があまりにも可愛いので思わずパチリ。カメラのCMみたいな写真です。
目測200メートル先で深くなってます。石垣島が珊瑚礁である証拠ですね。
3時間ほど滞在して時計は14時を回りました。さすがに空腹と言うことで海から出て市街地に向かいます。途中にタコライスの店もありましたが、好き嫌いの激しい娘は食べないと言うので1時間ほど掛けて走ります。
結局、日本食レストランで和食を頂きました。
夕刻、ホテルに戻りました。
結局、まともな夕日は撮影できませんでした。初日が一番綺麗だったのに・・・。
ほんとカメラは難しい。肉眼では相当暗かったんですが、露出3秒くらいの写真です。
もっと勉強しないと駄目ですね。実感しました。
むしろ、オート撮影の方が夕日は綺麗に撮れたかもしれません。
ええと、沖の客船ですが明かりが点ってとても綺麗でした。たぶん、ツアー客達は船に戻ってディナーの時間でしょう。喧噪が渦巻く、船上はまさに中国本土の賑わいだったに違いありません。
ちなみにホテルには個人旅行で来た2組ほどの中国のカップルがいました。この方々は旅行慣れしているのか、マナーも良く静かに過ごされてました。
で、夕飯は・・・。
娘の希望で日本最南端のCoCo壱番屋でカレーを頂きました。(笑)
最終日に続く。