ぽこにゃん積水ハウスの里楽で平屋を建てる

2016年の7月に積水ハウスの里楽で平屋を建てました。
神奈川県のど真ん中に敷地130坪、延床43坪の家です。始めての庭造りや家庭菜園に悪戦苦闘しています。
趣味の釣りなど、遊びや日常のことも書いていきます。

経済力がないと戦争はできなくなる

タイトルは当たり前の話だと思った方は多いでしょう。


今回のロシアによるウクライナ侵攻でロシア軍は大量の陸上兵器を投入しています。


近代戦は航空戦力による敵基地などの破壊に始まり、続いて地上軍の侵攻による地域の支配と言う形で進行します。


一昔前の戦闘では大量の戦車と歩兵による侵攻が主でした。


今回、侵攻直後にロシアは航空戦力によるウクライナの空港や軍事施設を攻撃しましたが制空権の獲得に至ってはいないと言われています。


すなわち、一昔前の戦術で戦っているのです。


かつての戦闘では戦車同士が打ち合う戦いでしたから、戦車の強さと数が戦況を左右することもありました。


しかし、今回はどうでしょうか、ウクライナ軍はアメリカやイギリスから提供された対戦車ミサイルを使ってロシアの戦車や装甲車を多数破壊しています。


ロシア軍は最新のT90戦車を派遣しているかは不明ですが、この戦車は一両の価格が4億5千万円だそうです。


戦車は高額です。ちなみに、日本の最新戦車の10式は一両10億円、最も高いのはフランスのルクレール戦車で13億6千万円だそうです。


ウクライナの発表では390両を破壊したとありますが、ざっと計算するとこれだけど1800億円程の損失を出しています。(もちろん、旧式を使ってる可能性もあります)


ロシアは凡そ1200両の戦車を保有していると言われていますが、今回の侵攻でその1/3を失ったことになります。


ウクライナ軍が使用しているジャベリンと言う対戦車ミサイルの価格は日本円で1400万円です。


つまり、ロシアの戦車一台の価格でジャベリンが30セット購入できる訳です。


このまま戦闘を続けるとロシアは貴重な陸上兵器をどんどん消耗することになります。


では、どうすれば消耗を抑えられるか。


てっとり早いのはミサイル攻撃です。


今回、ロシア軍は極超音速ミサイルのキンジャールを使用したと言われています。


1発の値段は不明ですが、一説によると数十億円と言われています。


精密兵器であるミサイルを使用すれば安全に敵の軍事拠点を攻撃できますが、コスパは非常に悪いと言えます。


ミサイルが数十万円の戦車の砲弾数発分の破壊力だとしたら、そう簡単に使えませんよね。


事実、キンジャールを使用したことにプーチン氏が激怒したと言う報道があります。


つまり、これら高額のミサイルを使用するなら核弾頭を載せて大きな損害を与えないとコスパの面で意味がないと言うことです。


とは言え、そう簡単に核弾頭をぶっぱなす訳にもいかず、使いどころのない兵器と言うことになります。


いずれ新しい戦争は核以外の通常兵器としてミサイルによる攻撃が主流になると思われますが、これらは非常に高額な兵器であるため大砲の様に乱射する訳にはいかないのです。


戦車を使えば対戦車ミサイルで破壊され、対地ミサイルを使えば費用が嵩む。


最近はドローンなどの無人機攻撃が戦場に投入されつつありますが、結局は歩兵による浸透と後方支援の自走砲による攻撃がコスパが優れていることになるのです。


結論から言うと、GDPが世界11位のロシアは身の丈に合わない戦争を始めたと言うことです。


さて、話は変わりますが、これからの戦争で決着を付けるのはミサイルであると書きましたが、事情は変わりつつあります。


ロシアや中国は従来の迎撃方式では対応不可能と言われる極超音速ミサイルを躍起になって開発しています。(実は日本も開発中です)


これに対して、日米は異なる方向に進んでいます。


アメリカはレーザー兵器の開発に力を入れています。まだ、出力に問題はありますが、レーダーで敵のミサイルを捉えた瞬間に破壊できるものです。ミサイルが音速で飛んでいるとは言え、レーザーは光速で到達するために瞬殺できると言います。
ただし、レーザー兵器はミサイルや航空機程度の相手に対して有効で戦車や船舶と言った大型兵器には効果が薄いと言われています。


日本はと言えばアメリカが開発を中止したレールガンの開発を進めています。レールガンとは電磁放射砲とも呼ばれ、マッハ5程度の速度で火薬を内包しない安価な砲弾を発射する兵器です。日本はこのレールガンをミサイルや航空機の迎撃や対艦攻撃用に開発しています。
レーザー兵器に比べれば速度は劣るレールガンですが、物理的な破壊力では圧倒的と言われます。つまり、船舶などの大型兵器に対する効果が期待できます。


いずれ、日米や欧米諸国はこれらの兵器を導入することで中露のミサイル攻撃などに対する防衛力を増強する可能性があります。


数十億もするミサイルがこれらの兵器で迎撃されるのであればいくらお金があっても足りません。


中露はミサイルを大量に保持することで戦争の帰趨を左右すると言う考えを改めるようになるでしょう。


いずれ、撃っても落とされるミサイルは時代遅れの兵器になるかも知れません。


なんたって、レーザー兵器もレールガンも電気があれば(レールガンは砲弾がいりますが従来の砲弾に比べて非常に安価)使用可能であり、量産できれば日本の国土を針ねずみのように武装可能なのです。


もちろん、この技術は絶対に中国やロシアにパクられてはいけないし、製造用の素材も決して輸出してはいけません。


全ての国が専守防衛に徹すれば侵略戦争もなくなるのではないでしょうか。

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