コンタクト
コンタクトと言うタイトルの映画をご存知ですか?
ジョディー・フォスターが主演してSF映画です。
ジョディー・フォスター演ずるエリナー・アロウエイは早くに父を亡くし、かつて父から教わったアマチュア無線で星になった父にCQCQCQと呼びかける姿から始まります。
もちろん、応ずる者は無く虚しいノイズが聞こえるだけでした。
大人になったエリー(エリナーの愛称)は天文学者となりSETIプロジェクトの研究者となります。SETIとは、Search for ExtraTerrestrial Intelligence、すなわち「地球外知的生命探査」 の略です。
SETIプロジェクトは実在するもので、プエルトリコのアレシボ天文台で受信した宇宙からの電波を世界中の人達がコンピューターで解析しています。
このSETIプロジェクトはPCがあってネットに繋がっていれば貴方も参加できます。
私も数年前に1年間ほど参加していました。スクリーンセーバーに解析プログラムが入っていて、PCの空き時間に解析データを受け取って解析すると言う仕組みです。
話は映画に戻ります。
エリーはひたすら宇宙からの声に耳を傾ける日々を送っていました。
しかし、なんら成果の出ないプロジェクトに対して疑問の声が上がり、やがて出資者達からの声に従いプロジェクトは中止の危機を迎えます。
そして、プロジェクトが解散と決まって撤収作業が始まったその時、パラボラアンテナの一つが強力な電波を捉えます。
エリーは電波があるパターンを繰り返していることに気づきます。それは数字、文字を表す物でした。そして、データは何かの設計図であることを知ります。
このデータは世界に公表され、世界的なプロジェクトが立ち上がり設計図に基づいた施設が建設されます。日本は資金提供だけで建設には参加しません。(いかにも日本らしい)
この計画に対して神を冒涜する行為だと反発する宗教団体の人々が施設の周りに集まって抗議を行うなか、エリーはポッドの中で装置の起動を待ちます。
しかし、秒読み段階で職員に紛れていた宗教団体の教祖が仕掛けた爆弾が爆発して施設は破壊されていまいます。
失意に打ちひしがれたエリーですが、やがて思わぬ自体が訪れます。
それは延命処置で個人の宇宙ステーションに暮らす大富豪から設備がもう一つあるからそこに行きなさいと言う物でした。
別の施設はなんと極秘で日本の北海道の無人島に作られていました。このシーンはちょっと感動ものです。
さすが日本とか思ったりして。(^^)
リングか激しく回転し、まばゆい光を発した時、エリーの乗ったはポッドが光の中に投下されます。
エリーの乗ったポッドはワームホールを抜けて美しい海辺に到着します。そして、そこで死んだはずの父と出会います。しかし、それはエリーの父親のイメージを投影したある生命体でした。生命体は私を神と呼ぶ物も居ると告げます。そして生命体は地球人がようやく宇宙の仲間になるスタートに立ったのだと告げて姿を消します。エリーは再びワームホールを抜けて帰還します。
エリーにとってはとても長い衝撃的な時間でしたが観察者達から見るとそれは一瞬でした。端から見ていた物達にはポッドはが下され、光を抜けて下のネットに落下しただけだったのです。
観察チームはエリーの撮影した映像が全てノイズしか映っていなかったことでエリーの体験した内容を全て否定します。
しかし、不思議なことにノイズは18時間に渡り録画されていたのです。
派手さはない映画でそれほどの興行収入を上げられなかった作品ですが私は好きです。
無線のマイクに向かい幼いエリーが宇宙にいると信じる父に呼びかける姿が印象的です。
さてさて、私もそろそろ無線アンテナを立てましょう。