いとこからの電話
夕方にいとこから電話がありました。
超~久し振りに声を聞きました。
「おおっ、生きてたのか」
と言うと「悪かったな」と笑ってました。
どこをどう経由して伝わったのか知りませんが、新築の噂を聞いてかけてきたとのこと。
今回の土地は母方の叔父から譲り受けるもので、電話をしてきたのは父方のいとこでした。
なんで知ってるんだろう。あれ、もしかして別のいとこに話したかもしれない。
私、父と母がどちらも8人兄弟で、いとこが50人近くいるんです。
誰とどんな話をしたかなんて覚えていません。
「結構、土地が広いってきいたけど。どのくらいあるんだ」
「140坪くらいかな」
「東京で140坪ったら結構あるんじゃねえか」
って、東京じゃないし。東北の人って、この辺をなんでも東京で括ってしまう人が多いんです。特に年配になると。
「まあ。広い方だと思うよ」
「大したもんだ」
と上から目線。と言うのも、いとこの家は農家で家の建ってる敷地なんてどこからどこまでなんて分からないくらい広い。裏の山だって敷地だし、畑や田んぼもある。
「まあね」
「いくらした?」
「いくらって・・・。✖✖✖✖万くらい」
「さすが東京だなぁ。その値段だしたらこっちじゃ2反歩(600坪)以上は買えるぞ」
「そこまではいらないって。どんだけ固定資産税払うんだよ」
「平屋で建てるんだって?」
おい。そこまで知ってるのか。情報の出所がだんだんわかってきた。
「まあね」
「うちも平屋だけど。平屋はいいぞぉ」
って、あんたんとこの家は城みたいな屋敷だろうに。
馬鹿みたいに広くて、部屋がいくつあるんだよ。台所だけで16畳はあるただろう。心の中でつぶやいても口には出さず。
まあ、叔母といこと夫婦と、夫婦の長男の3世帯で暮らしてるからそれなりに部屋は使うんだろうけど。
「何部屋あるんだ」
「建坪40で6LDKにした」
「けちけちしないでもっとでかい家建てりゃあいいだろうに」
「4人家族なんだから十分だって。別にかくれんぼしようなんて思ってないから」
確かに、子供のころにいとこの家でかくれんぼをしたことがありました。
20分くらいくだらない話して、
「農協の旅行で上京した時にでも寄らせてもらうわ」
と電話は終了しました。
先祖代々の土地に住んでる人にとっては土地を買って家を建てると言う感覚が分からないのかもしれません。
どうやら、近々息子夫婦のために隣に新築してやるんだとか・・・。
昔は不便な田舎暮らしだと思ってたんですが、車で少し行けばでっかいショッピングセンターとかができていて今ではこちらと大して変わらない暮らしぶりです。
これが土地の現在の姿。
立ってる位置から燐家の境界まで28メートルあります。
現在は古屋が一つ建っています。その裏に太いケヤキの木が3本生えていて、こいつが解体工事の費用を釣り上げています。
さらに古屋の周りにはたくさんの木が植えてありますが、すべて処分します。写真には写っていませんが、右手に大きなモミジの木があって、それはそのまま残します。
現在は叔父が家庭菜園をやっています。私も少しは野菜くらいは植えてみたいです。
年明けの2月3日から古屋の解体工事と整地が始まります。
そういえば、施主であるうちの長女先生は一度も土地を見ていません。
どんな家が建つのか、あんまり興味がないそうです。(笑)
ただ、快適な書斎とトレーニングルームを作ってくれれば良いと言うリクエストだけありました。
あとは、私の趣味でやってます。(爆)