換気システムと全館空調その2
前回の続きです。
積水の全館空調については本当に記事が少なくて情報を得ることが難しいです。
まずは以下の写真をご覧下さい。(無断拝借をお詫びします)
これはダクト換気若しくは全館空調のダクト配管の様子を移した写真だと思われます。
タコのようですね。
このタコのような大本の部分はメーカーによって異なっていて、半坪ほどの機械室が必要なものと天井(積水、東急)、床下(ハイム)に設置するものがあります。
ダクトは私がみたものは直径が20センチくらいの物で、周囲を断熱材で覆っています。
ハイムの全館空調は床下に装置があるため、二階は基本的に全館空調が付きません。それにあの屋根形状なので配置も出来ません。ただし、木造のグランツーユーの場合はもう一つ別の装置を天井裏に置けば全館空調は実現できるそうです。
積水のハイブリッド換気は各部屋の空気を吸い出す部分をこのようなダクトで吸い出して、外気は各部屋の空気孔から自然吸気しているようです。このような大がかりな装置はないと思います。
また、アメニティー換気は顕熱交換機があるので、吸排気ともにダクト配管になるためこのような感じになると思います。ただ、顕熱交換機の大きさは見たことないので分かりませんし、ダクトもこんなに太くないかも知れません。
エアシーズンは最大4区画を分けて効率調整が可能と言うことですが、この機械でダクトの出口を開いたり絞ったりして調整していると思います。この装置は制御のみで、熱交換機本体は室外機でやっています。
ここで勝手に推理してみたんですが、これだけのダクトが這い回るには天井裏のスペースを確保しなくてはならず、勾配の低い寄棟の屋根では厳しいと思います。
当家は5寸勾配の切妻なので屋根裏のスペースは充分あり、最も高いところでは職人さんが立って歩けます。(バレーボール選手みたいに背の高い人は無理ですが)
積水の場合、コストも含めて家がデザイン的に寄棟が多いため、ダクト配管が難しくて全館空調を薦めないのだと思いました。換気だけの場合はダクトがもう少し細いのでなんとかなるのではないでしょうかね。
さて、ではメインテナンスの部分はどうかと言う話に移ります。
空調ダクトもそうですが、上下水配管も建築時に配管します。扱いはほぼ同じで詰まったりしない限りは何もしないのだと思います。
上下水配管は塩ビ系のパイプやホースで繋がっていますが、水が頻繁に流れていれば何かが沈殿したり付着することは少ないと思います。
これと同じで空調ダクトも常に空気が流れていれば埃や塵が堆積する機会が減るんだと思います。だぶん、数年間誰も住まないような状況だとどちらも傷むのではないでしょうか。まして、直径20センチのダクトが詰まるには相当の期間が必要ですし、途中にあるフィルターが有る程度は除去に役立っている筈です。詰まる頃には交換時期が来ていると思います。全館空調は定期保守契約を結ぶのでこの辺りはチェックしてくれるんだと思います。多分、陽圧と負圧の差を調べるとか・・・。
ちなみにビルの空調ダクトも清掃とかしていないようです。
掃除機のパイプが埃で詰まらないのは使っているからだと思います。また、数少ない情報によるとダクト内は防カビコーティングなどが施されているそうです。
余談ですが、不凍液を使った床暖房がありますが、循環水を未使用期間は抜くんでしょうか。抜かないとホース内に不凍液の成分が付着して目詰まりが起きるような気がします。
なにかあれば床を剥がさないと対応出来ない上、どこで詰まっているかは開けてみないと分からないらしくて、最悪は全部剥がすことになったら飛んでもないことです。
某社の全館床暖房は暖かそうですが、リスクが高いと思って最初からいらないと言ってました。
それに換気は365日24時間稼働しているのに対して、床暖は12月から3月くらいの4ヶ月しか稼働せず、残りの8ヶ月はお休みしている訳で、この間に溶剤の入った液体をパイプ内に止めておけぱ某かの影響がでると思います。もし、抜いたり入れたりをするのであれば、面倒くさがりの私にはとても出来ないことです。恐らく対策は講じているんだと思いますが。
以前から述べているように厚木飛行場に隣接した我が家は防音の必要から壁に穴が開く第二種も第三種換気は採用できません。また、隠蔽配管とは言え個別空調にすると同じように穴が開くのでこれも駄目です。
色々と突き詰めていった結果、全館空調に行き着いたと言うところでしょうか。
我が家にとっては暑い、寒いより五月蠅いが重要な課題なのです。
まだまだ、不明な点が多い全館空調ですが、さらに情報を収集していきたいと思います。
とは言え、もう付けることになってるんですが・・・。