ぽこにゃん積水ハウスの里楽で平屋を建てる

2016年の7月に積水ハウスの里楽で平屋を建てました。
神奈川県のど真ん中に敷地130坪、延床43坪の家です。始めての庭造りや家庭菜園に悪戦苦闘しています。
趣味の釣りなど、遊びや日常のことも書いていきます。

釣りにまつわる痛い話

最近、ネタが乏しいのでこんなことばかり書いている。


私の趣味は色々あれど、もう50年以上続いているのは釣りと言う趣味だ。


もちろん、それだけ続けていれば色々な痛い目に遭っていて不思議ではない。


「釣り針」


こいつは厄介でとっても危険な代物だ。


なんたって、殆どの釣り針には刺さったら抜けにくいように返しと言うのが付いている。


だから、間違って指に刺さろうものなら簡単には抜けないのである。


中学時代のことである。近くに室内釣り堀と言うがあって良く通っていた。


釣れる魚の殆どは金魚なんだが、着色した黒い水の中には主と呼ばれる鯉がいた。


希に水面を主の背びれがゆったりと移動するのを見ては「いつかは釣ってやる」と野望を抱いていた。


そんなある日、ついにその時がやってきた。


浮きがスーッと引き込まれ、その直後に1メートル程の釣り堀用貸し竿が満月に絞られたのだ。


来たっ!!


バシャッと水しぶきが上がる。


今から思うと鯉としてはそんなに大きくはない、恐らく40センチ程度だったろう。


それでも、5センチ程の金魚しか釣れない釣り堀としては大物だ。


周りから声援が飛ぶ。


「頑張れ!坊主!」


商店街の暇な親父達がギャラリーだ。


悪戦苦闘、獅子奮迅、無我夢中。


数十分の鯉との戦いに、ついに私は勝利した。


釣り堀のルールで網を使って魚をすくってはいけないと言うのがあった。


しかたなく私はハリスを持って鯉を水から抜き上げた。


満面の笑顔。親父達の拍手が湧く。


どうだ、釣ったぞと釣り堀のオヤジに釣り上げた鯉を見せるようと持ち上げた瞬間だ。


パチッ。


糸が切れる音と共に鯉が落下してバタバタと床で暴れている。


落ちた鯉を見ると針が抜けていた。厳密には針が折れたらしい。


そして左手に持っていた釣り竿に結ばれた糸を辿ると・・・。


なんとも不思議なのだが、鯉をぶら下げていた右手の薬指から糸が生えているのだ。


そう。まさに自然に生えているのだ。


ツンツンと引っ張ると薬指が動く。


なにこれ?


近くにいた乾物屋のオヤジに見せると顔色が変わった。


「こりゃ、釣り針が中に入ってるぞ」


大騒ぎになった。弾丸並の速度で針が指に打ち込まれたのだ。


結局、乾物屋のオヤジが私を車で近くの外科に連れて行ってくれた。


指に麻酔をしてメスで切開して釣り針を摘出した。針の先端がないので恐らく鯉の口に刺さってるんだろうと藪医者は言った。レントゲン撮ればいいのにと思ったが、そこは町内一の藪医者のやることだ。


この外科は我が家とメチャクチャ近くて、聞きつけたオフクロが慌ててやってきた。息子が痛い思いをしているのに、診察室の外で乾物屋のオヤジと馬鹿話で盛り上がっていた。


この医者の手術が下手で、切り口の処置が不味かったのか触るとしばらくピリピト痛んだ。50年経ったいまでも、切り口を触ると妙な感触がある。


「磯での転倒」


30才くらいの頃、ネットの釣りサークルに所属しいてた私はオフミ(オフラインミーティング)と言うことで三浦半島の荒磯と言う場所に行った。


愛犬のパグを連れて行ったのがそもそもまずかった。


右手に竿ケースとパグと繋がったリード。左手には釣り道具の入ったケース、そして背中にはリュックサック。


一応、釣りもしようと言うことでメンバーと磯に向かって歩き出した。


海に近づくにつれて磯の岩もでこぼこが増してくる。


パグは歩き慣れない磯に戸惑いながらもなんとか付いてくる。


しばらく歩いていると後ろを付いてきたパグが何かを見つけたのか私を追い抜いて前にでた。


パグは小型犬ながらなかなか力は強い。


「コラッ。走るな」


と声を掛けた瞬間、足下の岩に躓いた私は前にバッタリと転倒した。


両手は塞がっているので、まさにそのまま倒れたのだ。


胸を強打した。


息が出来ない・・・。口をパクパクするばかり。死ぬかもしれないと思った。


間もなくどうにか呼吸することができた。


気づいたメンバー達が集まってきて大騒ぎとなった。


その後、胸を激痛が襲う。


結局、その日は釣りを断念し、私はパグと共に早々に一人退散することにした。


激痛に耐えながらも車を運転してなんとか帰宅した訳だ。


翌日、整形外科に診察に行った。以前、指の手術をした藪医者ではない。その医院はとうに潰れたいたからだ。


レントゲンを撮ったら肋骨が2本折れ、2本にヒビが入っていた。


咳をするだけで激痛が走る。


結果的に仕事を一週間休むことになった。


「ナイスキック」


少し前、横浜の堤防で夜釣りをするのが我々親父達の楽しみだった。


その日もいつものメンバーで横浜の大黒ふ頭に出かけた。(今、そこに入ると警察に逮捕される)


夜釣りを堪能した私たちは23時過ぎに道具を片付けて帰ることになった。


やはり両手に荷物を持って歩く。


真っ暗な岸壁、頭に付けたヘッドランプで足下を照らしながら慎重に歩く。


しかし、私は何かに躓いた。


体が反応した私は転倒しないようにと勢いよく右足を踏み出していた。


しかし、踏み出した右足の先には大きなコンクリートの塊があった。


あり得ないことに、私はコンクリートの塊に渾身のキックしたのだ。


あまりの激痛に荷物を放り出してその場にうずくまってしまった。


友人に帰りの運転を任せてなんとか帰宅する。


痛みを堪えて玄関で右足の靴を脱いでみると、靴の中が血でベッタリと濡れていた。


それを見た女房が


「何してんのよ、馬鹿じゃないの!」


と激しく罵る。


何を隠そう。その翌日からアメリカのディズニーワールドへ家族で一週間の旅行に行く予定だったからだ。


風呂場で血に染まった靴下を脱ぐと親指がうっ血して真っ黒になっていた。爪も半分剥がれかかっている。今考えると骨折していたかも知れない。


しかし、翌日は日曜で病院もやっていない。


結局、包帯をグルグルに巻いて翌日の午後には成田に向かった。


広大なディズニーワールド、つま先をつかないようにかかとで歩いた苦痛の7日間であった。



釣りを趣味とする皆さん。


釣りの移動の際はできるだけ両手が塞がらないようにしましょう。


大きな魚が釣れたとき、絶対にハリスを持って魚を持たないこと。魚本体を持つようにしましょう。


夜釣りに行く方は足下に注意してゆっくりと歩くようにしましょう。


以上、楽しく釣りをするためのアドバイスでした。





×

非ログインユーザーとして返信する