ぽこにゃん積水ハウスの里楽で平屋を建てる

2016年の7月に積水ハウスの里楽で平屋を建てました。
神奈川県のど真ん中に敷地130坪、延床43坪の家です。始めての庭造りや家庭菜園に悪戦苦闘しています。
趣味の釣りなど、遊びや日常のことも書いていきます。

丹沢でマス釣りを楽しむ

下の娘が文化祭の代休で月火と連休だったので渓流にマス釣りでも行くかと誘ったら「暇だから行く」と言うので出かけることにした。


「簡単に釣れる釣り堀みたいのと、自然の渓流で釣るのとどっちがいい?」
「渓流」
と素っ気ない返事。


と言うことで道志川水系の渓流釣り場に行くことにした。


最初に寄った施設「バカンス村」は設備もそこそこ揃っていて、夏になると川遊びやカヤックなども出来て、マス釣りも楽しめると看板に書いてあった。


受付に入るも誰もいない。


「すぐに戻ります」と書き置きがあるだけ。


「・・・」


待つこと15分。誰も戻ってこない。他に客もいない。店の中には色々な商品も置いてあると言うのに物騒このうえない。


結局、他に行こうと言うことで先にすすむ。


走ること20分。「渓流園」と言う看板を発見する。マス釣り、キャンプと色々出来るらしい。


脇道を下ると開けた駐車場と仮設ハウスの様な小屋に到着。駐車場には10台近い車が止まっている。


事務所らしい仮設ハウスに入ると5人の年配の方達(一人は女性)がストーブを囲んでいる。


私「すいません。マス釣りとか出来ますか?」
正面に座っていた白髪の親父さんが答える。
主人「ああ。出来るよ」
私「じゃあ、お願いしたいんですが」
主人「川を見てきな」
私「???」
主人「川を見てから決めな。俺はそう言うやりかたなんだ」
言ってる意味が分からない。
女性「川を見てこいって言ったって分からないわよねぇ」
主人「川を見なけりゃわかんないだろうよ」
女性「一緒に行ってやんなさいよ」
どうやら近所の老人達が茶会を開いていたらしい。
私「商売する気あります?」
主人「あるよ。決まってんだろう」
少しカチンと来たようだ。
すると見かねた別の老人が立ち上がる。
老人「私が連れてってあげるから見に行きましょう」
おお。まともな人が居た。


老人の後ろに付いて坂を下ると道志の清流が見えてきた。水が綺麗。

川に岩を並べて区画が作ってある。


川を見ろと言ったのは、どの区画で釣るか決めろと言うことらしい。
あの説明じゃ分かりません。川を実際に見て、どこで釣るか決めてねと言えばいいだけなのに。始めて来た客には不親切極まりない話だ。


老人「この前の台風以降水量が増えて流れも早いから釣りづらいかも知れないよ」
私「とても浮き釣りが出来る感じじゃないですよねぇ」
いくつかの区画を見て回ると比較的釣り易そうなものがあったので、取りあえず場所をそこに決める。


渓流釣りの場合、浮き釣りより脈釣りが主流だ。少し重いオモリを付けて流れの中にエサを止まらせて釣る。それでも、少し淀みがあるのでそこに浮きを浮かべれば釣れるかもしれないと思ったのだ。娘が釣るのにはハードルが高いかも知れない。


上に上がって手続きをしようとしたら主人の姿が無い。
老人が貸し竿を探し出し、自分の仕掛けがあるからと車から出してきて造り始めた。
女性が大きな声で主人の名を呼ぶが返事が無い。


しばらくするとバケツを持った主人が帰ってくる。
主人「やるんかぁ」
私「はい。お願いします」


駐車場代、貸し竿代、仕掛け代、エサ代、そしてマスの放流10匹で計4100円だったが、100円はまけてくれた。


後で魚を持って行くから先に行ってやってろと言われた。
釣り残しのマスが釣れるかも知れないからやってろと言う意味らしい。


車の中でスマホをいじっていた娘を連れて沢に降りる。


取りあえずエサのイクラを付けて娘に渡す。

流れに入れると浮きは勢いよく流れていってしまう。手前の流れのない岩の下に入れなさいとアドバイスをする。


しばらくして、主人がバケツを持って現れた。上から魚をいれるのだと言う。


10分経過。


全く釣れる気配が無い。いそうな場所に仕掛けを入れるには浮き釣りでは無理そうだ。


そのうち、針が岩に引っかかってしまいハリス切れとなる。


受付に竿を持って行って直して貰う。主人、面倒臭そうにやる。どうやら素人が来る場所じゃなさそうだ。


30分・・・1時間・・・釣れない。


諦めて帰ろうと話し合ってるところに先ほどの老人が釣り装束で現れる。


老人「どうですか」
私「やっぱり駄目ですね。浮き釣りじゃあ難しいかも知れません」
老人「あんたは釣りするのかい?」
私「海釣りなら50年近く・・・」
老人「じゃあ、全くの素人って訳じゃないね」
私「昔は川釣りもしたんですけどね。もう30年以上やってませんから」
老人「なんにも収穫がないってのもなんだから、私の道具で少しやってごらんよ」
と自分の竿を出すと支度を始めた。
鉄砲釣りと言うやり方だ。短い仕掛けで竿を伸ばしてポイントに入れる。母方の蔵王山系でのイワナ釣りはこれでやる。


まずはお手本を見せて貰おうと言うと、一投目でマスを釣り上げた。

さすが。


ここから老人の渓流釣り教室の始まり。

手ほどきを受けた娘が挑戦する。何度目かの流しで魚を掛けるが惜しくもバラしてしまう。


30分程やるが結局は老人の釣り上げた1匹だけが釣果となる。


ご老人に色々とありがとうございましたと礼を言って渓流園を後にする。


主人は「また来てくれよな」と帰り際に名刺をくれたが、どうだろう、多分来ないかな。


さて、今夜のおかずはマスの塩焼きと宣言をして家を出たからにはなんとか魚を持ち帰りたい。時計を見るとまだ14時前である。


しかたない、釣り堀に行くか。


今度はお馴染みの早戸川リバースポットに向かう。


リバスポは結構な規模の釣り施設だ。エサ釣りからルアー、フライ釣りと区画を分けて釣り場がある。渓流園とは雲泥の差だ。ここは、父がまだ事業をやっていたころ従業員さん達を連れて花見を兼ねて毎年バーベキューに来ていた場所だ。
貸し切り区画で大騒ぎして釣りを楽しんだ懐かしい場所である。


もちろん、素人向けの釣り堀もある。

ここは買い取り制。釣り上げた魚を1匹350円で買い取らねばならない。


先ほどと違ってここは入れ食い。


15分ほどであっという間に予定の9匹を釣り上げた娘。


さっきのと合わせて10匹だからここで打ち止めを宣言。


そこで私は娘にマスなんてエサなんか付けなくても釣れるんだよと言うとこれが信じない。


と言うことで実演して見せることに。


カラ針で仕掛けを投入すると数秒で浮きが沈む。


「ほらな」


とマスを釣り上げる私。


「うそーっ」


感動した様子の娘。


「試しに私もやりたい」


と言うのでやらせると、すぐに釣り上げてしまった。


唖然とする娘。


まあ、釣り堀だからってのもあるんですが・・・。


係の人に終了を告げると数を数え始める。


「捌いて塩を振ったものをお渡しするので受付でお待ちください」


おお、そんなサービスを始めたのか。以前来たときはそんなサービスはなかった。


実は、以前娘が7才の時にここに一度来ているのだ。その時、人の良さそうな男性が娘に魚をくれると言うので貰うことにしたのだが、なんと50センチ近い大物を4匹も渡された。自分達が10匹釣って、さらに大物を4匹と後が大変だった。
もしかすると、その男性も釣りすぎて困っていたのかも知れない。
一般釣り場は少し高い入漁料を払えば釣り放題なのだ。ただし、釣り堀のようには釣れない。腕が必要なのである。


紅葉の始まった渓流での一日は非常に楽しかった。娘も満足そうだったので良かった。


帰宅後、半分を近くに住む叔父にプレゼント。


塩焼き美味しかったぁ。


川釣りを再開してみたい気もするが体力に自信がないので今一歩踏み出せない私でありました。


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