幽霊について娘に語る
夏と言えば・・・。
冷たいビールを思い浮かべるお父さん達も多いことだと思います。
私は飲酒の習慣がないので、どちらかと言うとかき氷でしょうか。(笑)
そしてもう一つがこの時期になると話題に上るのが怖い話です。
怖くて震えるのと寒くて震えるのは違うんですが、江戸時代の庶民は洒落が効いていてこれ一緒にしてしまった。
中学生くらいの若い女の子はオカルトなんかに興味津々なんですが。
私の娘もご多分に漏れず、私に幽霊の存在について質問したりするんですが、私はそこで持論を展開する訳です。
私は娘に「見える人には見えるし、聞こえる人には聞こえる」と答えます。
人間には五感と言うものがあるが、視覚と聴覚だけが周波数に関わる感覚であること。
一般的に可視域、可聴域と言うものがあって、この範囲外であると見えない聞こえないと言うことをまず説明します。
幽霊を見た、幽霊の声を聞いたと言う話は多いですが、幽霊に触れたとか幽霊の臭いをかいだ、幽霊の味がしたなんて話はあまり聞きません。
もし、霊体と言うものが存在するのであればこの可視域、可聴域を超えたところに存在するのでないでしょうか。
実際、年齢を重ねると高い周波数が聞こえなくなってくるため、若い人たちが屯す場所にこの周波数の不快な音を流すと効果があるそうです。
つまり、聴覚に関しては聞こえる人と聞こえない人が出来る訳です。
私は元アマチュア無線家なんですが、通信をするためにはお互い同じ周波数に合わせる必要があります。そのために周波数に合わせたアンテナや通信機が必要です。
周波数には波長と言うものがありまして、50MHzであれば6mなどと表します。
アンテナはこの波長が載るように設計されていて、テレビなどはUHFだとかVHFなど
と異なるアンテナを使っていたことはご承知のことでしょう。
そうです。この波長が問題なのです。
良く、あの人とは波長が合わないなんて事を耳にしますが、いわゆる見える人聞こえる人は幽霊と波長が合うと言うことなんではないでしょうか。
もし、霊体が存在するとして、可視域、可聴域を超えるところにあるならば、これらの波長と同期可能な人には見えるし聞こえることになります。
超能力と言う訳ではありませんが、一般人とは異なるアンテナを持つ人、何かの影響で一時的に波長が合ってしまった人がいるのではないでしょうか。
大勢が見たり聞いたり出来ればそれは物理現象ですが、ある特定の人にしか見えたり聞こえたりするのであればそれは物理現象ではないのです。
私の友人に見えると言う人が居ます。この方は腎臓を患って長く入院をした後に見えるようになったと言います。本人曰くは見えるのは体質で、病気をしたことで体質が変わったんだと言います。
テレビで心霊スポットを探索する番組をやっていて、お笑い芸人さん達が無理矢理進入させられて大騒ぎしているのを目にしますが、波長が合う人も居れば暗示に掛かって錯覚している人もいるんでしょうね。
五感と言うのは本人以外はどう感じているのか分かりません。
実際、みんなが同じ感じ方をしている保証はありません。
多くの人がこれが青色と言うから、その色に似ていれば青色に見えているだけです。
差別的な発言になるといけないんですが、小学校時代に色盲の子供がいて、赤いリンゴを見ながら絵を描く授業がありました。
ところが、先生がその生徒の絵を見て「おまえ、なんでそんな色に塗るんだ」と罵倒していました。絵を見てみるとリンゴは赤ではなく青く塗られていました。
その生徒の赤は我々の青だったんですね。
配慮の無い教師の一言にその生徒は酷く傷ついていました。酷い教師・・・。
結論として幽霊が居るか居ないかと言うよりも、見える人には見えると言うことです。
最後は人それぞれの脳がどう処理するのかに関わると言うことです。
自分が見えないからと馬鹿にしないようにと娘には言って聞かせます。
例の酷い教師になってしまわないように。